歯周病治療~早期発見・早期治療が大切です
歯周病の原因
歯周病の原因は、歯に付着したプラーク(歯垢)に含まれるバクテリア(歯周病菌)が歯周組織を次々に破壊し骨まで溶かしてしまう病気です。歯周病は、症状が進むまで痛みもほとんど発生しないため、気がついたら既に手遅れとなっており、歯を失ってしまうというケースもあります。そのため、定期検診での早期発見と早期治療そして予防がとても大切といえます。
【歯周病の進行度】
健康な状態→軽度歯周病→中度歯周病→重度歯周病
健康な状態→軽度歯周病→中度歯周病→重度歯周病
歯周病の治療
歯周病は、毎日のご自宅での適切なブラッシングケアと、医院でのプロによるケアである「PMTC」を中心とする予防が基本となりますが、それでも歯周病が進行するようなケースでは、歯石を除去する「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」などの治療や、薬剤を使用した「内科的治療」を行うことで、お口の中の症状改善を図っていきます。また、中度~重度の歯周病となると以下のような「外科的治療」を行う場合もあります。なお当院では、場合によっては連携する機関より口腔外科医を招聘し治療も行ないます。
歯周病治療の最も基本的なものが『SRP:スケーリング・ルートプレーニング:画像』と言い、歯周ポケット内部に入り込んだ歯石を取り除く治療法です。
歯周ポケットが深いところには 歯肉の下に毒素の詰まった歯石がついていますので、歯石や細菌を専用の超音波を使った除去器具や、手動などで徹底的に除去し、歯の表面だけでなく根面の汚染物質をも徹底的に取り除いていきます。
◆ 歯周外科(フラップ)手術
歯周ポケットが深くまで進行している場合は、歯周ポケットを切除後に歯肉を歯槽骨から剥がし、歯と歯肉の間に溜まっている歯石や細菌を除去してから、歯肉を縫合する治療を行います。
◆ 歯周組織再生療法(EMD)
フラップ手術を行った縫合時に、歯根の表面にエナメル基質タンパクを主成分とするエムドゲインを塗布して、歯周組織の再生を誘導する方法です。
◆ 組織再生誘導法(GTR)
フラップ手術を行った縫合時に、人口の特殊膜を歯槽骨に塗布することで歯周組織の再生を図る方法です。